SEMIは2023年4月12日、2022年の世界半導体製造装置市場統計(World Wide SEMS Report)を発表した。
統計によると、世界の2022年の半導体製造装置の販売額は前年比5%増の1,076億米ドルとなった。
地域別では、中国が283億米ドルで3年連続で最大市場となった。しかし、前年比では5%減少となった。この減少は米国による制裁が影響していると考えられる。次いで台湾が前年比8%増の268億2,000万米ドルとなり、4年連続成長を記録した。3位の韓国はメモリ市況の悪化が響いたことにより、同14%減で215億1,000万米ドルとなった。
欧州、米国、東南アジア・その他市場は大きな成長を遂げている。欧州は前年比93%増の62億8,000万米ドル、米国は同38%増の104億8,000万米ドル、東南アジア・その他市場は同34%増の59億5,000万米ドルとなった。日本市場は同7%増の83億5,000万米ドルとなった。
装置分類別では、ウェーハプロセス用処理装置の販売額が8%上昇し、その他前工程装置も11%増加となった。組立およびパッケージング装置は2021年に旺盛な成長を遂げた後、2022年は19%減少、テスト装置の販売額も4%の減少となった。

SEMIののAjit Manocha会長兼CEOは「2022年の半導体製造装置販売額が過去最高を記録したのは、ハイパフォーマンスコンピューティングや自動車などの主要エンドマーケットの長期的成長とイノベーションを支えるために生産能力を増強する業界の動きに起因している。さらに、この結果はパンデミック時に表面化した半導体サプライチェーンの制約を将来的に回避しようとする各国の投資と決意を反映している。」とコメントした。