ファンドリ最大手の台湾Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)社は、2023年4月10日、2023年3月の売上高を前年同月比15.4%減の1,454億台湾ドル(NTドル)と発表した。この金額は、対前月比でも10.9%減となっている。前年同月を割り込むのは2019年5月以来約15ヶ月ぶりである。同社の主要顧客は米Apple、AMD、Nvidiaなどの米国大手IT企業となっているが、これらの企業の業績も厳しい状態が続いており、回復には時間がかかるとみられることから、TSMCの業績もしばらくは低水準で推移するとみられる。
同社は2023年1月に同年第1四半期(2023年1月〜3月)の売上高について、最大前年同期比5%の減少となるとの見方を示していた。

また、台湾の新聞である経済日報では、関係者の話として、2023年の設備投資を280億〜320億ドル(約3兆7500億〜4兆2900億円)に引き下げる計画だとしている。従来の設備投資は320億-360億ドルを想定しており、従来から10%〜20%程度減少する。