台湾の調査会社 Trendforceは、2023年3月28日にDRAMに関する市場調査結果を公開し、2023年1〜3月期に、DRAMの平均販売価格が20%下落したことを発表した。また、次の23年4〜6月期の価格予想では、下落が10~15%になる見通しを立てている。7月以降の下半期には、需要が回復するかは現時点では不透明であるとしている。

Trendforceでは、用途別の販売価格を上の表のように予測している。PC向け、サーバー向けではDDR4、DDR5共に厳しいとしており、モバイル、グラフィック、民生向けでも10%〜15%の下落を予測している。

この発表の後である4月7日に、DRAMで首位を走るSamusungがようやくDRAM生産の減産を発表し、昨年秋から減産を続けるMicronとSK Hynixに続く形となった。Trendforceでは、DRAMの平均価格はサプライヤー側の在庫水準が高いため下落が続いているためとしているが、価格が回復するのは生産量が大幅に減少した場合のみとしており、今回Samsungは20%程度の減産を実施するとされている。