韓国Samsung Electrnics社は2023年4月7日、2023年第1四半期(2023年1月〜3月)業績の速報値を発表した。売上高は約63兆ウォン、営業利益は約6,000億ウォンとなった。営業利益は前年度同期比で96%減と大幅なマイナスとなった。主に半導体メモリの売り上げ減が影響した。

SK証券の部門業績推計(3月30日時点)によると、半導体部門の営業損益は前年度同期から約13兆ウォンも悪化、4兆7,000億ウォンの赤字となった。赤字はリーマンショック期である2009年依頼の見通しとなった。売上高も49%減の13兆8,000億ウォンに落ち込んでいる。
同社では「多く顧客が財務上の目的で在庫調整を続けており、メモリ需要が急激に減少している。このため、供給が確保されている製品を中心にメモリ生産の水準を引き下げる」との方針を明らかにした。

Samsungでは、需要が冷え込んでいた2023年1〜3月期も引き続き、DRAM、NAND共に90%程度の高い稼働率で生産を継続していた。