住友電気工業(住友電工)は2023年2月2日、日新電機およびテクノアソシエの完全子会社化のため、株式公開買い付けを行うことを発表した。

日新電機は、電力・環境システム、ビーム・プラズマ、装置部品ソリューションなどを中心に事業を展開しており、半導体製造装置分野ではイオン注入装置で実績を伸ばしている。住友電工は、2007年11月に日新電機の株式の追加取得によって日新電機を連結子会社として、環境・エネルギー分野をはじめとする連携を図ってきた。今回完全子会社とすることにより、コア技術の融合・組み合わせによるソリューション提案力の強化、組織や人材の融合・交流・ローテションによる人的リソースの最大限の活用、海外拠点・顧客基盤の相互活用によるグローバル展開の加速、コスト・リスクの低減などが可能となり、グループの総合力の一層の強化を図ることができるとしている。

テクノアソシエは、独自の営業力(「開発提案型営業」)とともに広範なサプライヤ・加工ネットワークによって、エレクトロニクス関連、自動車関連、エリア営業などの事業を着実に展開している。住友電工は2019年9月にテクノアソシエを連結子会社と、さまざまな協業の展開を模索し、試作機能の活用、調達力の充実・向上、顧客ニーズの発掘などの連携を図ってきた。今後、当社の協調によるシナジーを創出していくためには、直接的な資本関係をより強化することが望ましいという判断をした。