米国半導体工業会(SIA)は2022年12月5日、2022年10月の世界半導体売上高(3カ月移動平均)を468億6,000万米ドルと発表した。前年同月比は4.6%減で、8月、9月に続き2カ月連続の前年割れとなった。これは、2019年12月以来約3年ぶりの大幅ダウンである。前四半期比でも0.3%減となっている。
この市場落ち込みの最大の原因は中国市場の不振と見込まれる。中国の売上高は142億1,000万米ドルで、前年度月比16.2%減と大幅に落ち込んだ。そして前月比も1.5%減となっている。中国市場は2022年7月には前年割れとなり、8月以降は二桁減が続いている。これにより10月には米国に抜かれ第2位にダウンすることになった。また、アジア太平洋・その他地域も117億7,000万米ドルで前年同月比10.1%減、前月比1.6%減とダウンが続いている。
対照的に米国は好調で、同月売上高は122億9,000万米ドルで、前年同月比11.4%増、前月比2.2%増となった。欧州市場も堅調で、同月売上高は93億米ドルで前年同月比9.3%増となった。前年同月比は0.2%増と成長を維持している。
そして日本市場は40億5,000万米ドルで、前年同月比3.9%増も、前月比は0.1%減となった。