スイスの半導体大手STMicroelectronics社は2022年10月27日、2022年12月期第3四半期(2022年7月〜9月)業績を発表した。同期売上高は43億2,100万米ドルで、前年度同期比35.2%増、前期比12.6%増となった。地域別売上高構成比率は、アメリカ13%、欧州・中東が22%、アジア/太平洋地域が65%。
営業利益は12億7,200万米ドルで、前年度同期比110.1%増、前期比26.7%増。純利益は10億9,900万米ドルで、前年度同期比131.8%増、前期比26.8%増となった。
設備投資額は9億5,500万米ドルとなった。
事業分野別業績は以下の通り。自動車&ディスクリート・グループ(ADG)の売上高は15億6,300万米ドルで、前年度同期比55.5%増、前四半期比7.5%増。営業利益は4億400万米ドルで、前年度同期比3.7倍増、前期比12.5%増となった。
アナログ、MEMS&センサグループ(AMS)の売上高は13億8,000万米ドルで、前年度同期比9.7%増、前四半期比23.8%増。営業利益は3億7,600万米ドルで、前年度同期比23.3%、前四半期比39.8%増となった。
マイクロコントローラ&デジタルICグループ(MDG)の売上高は13億7,400万米ドルで、前年度同期比47.7%増、前年度同期比8.8%増。営業利益は5億400万米ドルで、前年度同期比2.3倍増、前四半期比18.6%増となった。
2022年12月期第4四半期にはついては、売上高が44億米ドル。前年度同期比23.7%増、前期比1.8%増と予想している。2022年度通期では、売上高が前年度比26.2%増の161億米ドルと予想している。
2022年の投資対象としては、300mmウェーハ対応工場としては、フランスCrollesに2022年7月からFD-SOIウェーハを利用した量産工場を着工した。イタリアではAgrate工場の増強を進めている。これらの施策により、300mmウェーハ対応の製造面積を2025年までに倍増する計画である。また、SiC、GaNデバイスの生産能力の増強を進めている。イタリアCataniaにSiC基板製造のための新工場に2022年10月に着工している。GaNに関しては、フランスToursで増強を進めている。