研磨材料、受託研磨加工事業を行うMipoxは2022年5月27日、2022年3月期(2021年度)の決算説明会を行った。

2021年度の全社業績は、売上高が前年度比41.9%増の104億4,900万円、営業利益は同308.3%増の14億9,700万円、純利益は同約18倍増の15億5,000万円となった。
製品事業は売上高が前年度比18.0%増の75億700万円、営業利益は同160.6%増の8億8,400万円となった。ハードディスク、光ファイバ、半導体などのハイテク関連市場での売上高が同26%増の36億8,000万円と大きく増加、事業全体としても大幅な増収増益となった。
受託加工事業は、全体で売上高が約3倍増(204.8%増)の28億7,900万円、営業利益は約29倍増の5億8,200万円となった。特に基材(フィルム等)や塗料材をフィルム化をするサービスである受託塗布・スリット事業の売上高は前年度の5倍以上となる19億8,200万円となった。受託加工も同61%増と大幅に拡大して8億9,700万円となった。
2023年3月期(2022年度)については、全社業績は売上高が前年度比横這いの105億円、営業利益は同31.8%増の11億円、純利益は同41.9%減の9億円と予想している。受託事業の大口受注が前年度で終了したことから前年度比で大幅な減益予想となっている。
製品事業に関しては半導体向けを中心に堅調に推移、売上高は同4.6%増の79億2,100万円と予想している。受託事業は受託塗布・スリット事業は堅実に推移するが、受託研磨事業で前述のように大口受注が終了したことから、新規案件も堅調に動くものの、総合的には前年度比10.4%減の25億7,800万円と予想している。