JX金属は2022年3月10日、半導体用スパッタリングターゲット事業の強化および新規事業展開のため、米アリゾナ州において約26万m²の土地を取得することを発表した。同地には、スパッタリング・ターゲットの製造工場を建設する。
同社はすでに、米国における半導体産業の集積地であるアリゾナ州メサ(Mesa)市に半導体用スパッタリングターゲットの下工程を担う拠点(JX Nippon Mining & Metals USA, Inc.)を置いているが、今後需要拡大が見込まれる米国において十分な広さの用地を確保することで、半導体用スパッタリングターゲットの生産能力を顧客ニーズに応じて機動的に拡大していく。まずは2024年度以降の稼働開始を目途として、生産設備を新設する予定である。
また、今後同社は、同地を半導体用スパッタリングターゲットの拠点としてだけでなく、新規事業展開のための用地としても活用し、北米における先端事業分野の中心地としていく方針としている。