韓国のメモリ大手である、SKハイニックスは、記録と演算の両方が可能となる次世代メモリの開発に成功したことを発表した。このメモリはPIM(Processing In Memory)と呼ばれている。PIMはデータの一時記録のみの役割を果たす従来のDRAMの機能に加え、CPUやGPUのように演算も可能になるという。これによってメモリとCPU/GPU間のデータ移動が少なくなり、消費電力の低減が実現できる。このメモリの詳細は2月末に米サンフランシスコで開催される学会「2022 ISSCC」で発表されるという。

また、同社はPIMテクノロジーを採用した初の製品として、GDDR6-AiM(メモリ内アクセルレータ)サンプルを開発した。GDDR6-AiMは、16Gbpsでデータを処理するGDDRメモリチップに計算機能を追加した。今回の組み合わせによって、特定の計算速度は16 倍速くなるとしている。