キヤノンは、新製品となるイメージセンサー、「LI7060SAC」を発表した。このイメージセンサーは2回の露光により、効率的に120dB、単露光のみでも75dBのハイダイナミックレンジを実現することが可能であるとしている。さらに、アスペクト比16:9のフルHDよりも垂直方向を広げた約281万画素のアスペクト比4:3の撮影を行うことも可能だという。これらにより、監視カメラなどのシステム全体の負荷を軽減しつつ、広いダイナミックレンジを実現する高画質な画像を広範囲で取得できる。ハイダイナミックレンジを実現する高感度CMOSセンサー「LI7050」(2020年10月発売)と合わせ、幅広いニーズに対応可能としている。

キヤノンでは、平塚事業所の一部を活用し、210億円規模を投資してCMOSイメージセンサー製造棟を新設するなど、これまで自社のカメラなどで内製中心だったCMOSイメージセンサーを外販を進めており、立て続けに新製品を発売し、ラインナップの拡充を図る。