韓国Samsung Electoronics社は2021年10月26日、2021年度第3四半期(2021年7〜9月)の業績を発表した。同期の全社業績は売上高は73兆9,800億ウォンとなり、前年度同期比10.5%増、前期比16.2%増となった。営業利益は15兆8,200億ウォンで、前年度同期比23.2%増、前期比28.1%増となった。
半導体、ディスプレイからなるデジタルソリューション事業の業績は、売上高が35兆900億ウォンで前年同期比19%増、前期比35%増となった。営業利益は11兆5,800億ウォンで、前年度同月比28.17%増、前期比40.7%増となった。
半導体事業の業績は売上高が26兆4,100億ウォンで前年度同期比40%増、前期比でも16%増となった。中でも、メモリ事業の売上高は20兆8,300億ウォンとなり前年度同期比で46%増、前期比でも17%増となった。需要の拡大に加えて、製品価格も上昇し、大幅な成長につながった。DRAMでは15nmプロセスで製造されたDRAM、サーバ用SSD向けNAND型フラッシュメモリ、128層のV-NAND製品が売上を伸ばした。システムLSI事業、ファンドリ事業のその他分野でも安定して成長している。
半導体事業の営業利益は10兆600億ウォンで前年度同期比81.5%増、前期比45.1%増となった。
2021年度第4四半期についても、メモリ需要は引き続き好調を維持、システムLSIはスマートフォン向け製品が堅調に推移、ファンドリ事業は改善が加速すると予測している。
また、ディスプレイ事業の売上高は8兆8,600億ウォンで前年度同期比8%減、前期比1%減となった。営業利益は1兆4,900億ウォンで、前年度同期比3.2倍増、前期比16.4%増となった。低価格帯の中国メーカーのスマートフォンが世界市場に台頭し、それらメーカーがディスプレイの価格競争力のあるBOEなど、中国メーカー製のOLEDを採用することで、売上を落としたと見られる。