富士電機は2021年7月29日、ハードディスクドライブの磁気ディスク媒体事業から撤退することを発表した。唯一の販売先との取引が終了し、7月の生産完了により事業を終了する。2020年度のディスク媒体事業の売上高は191億円で、売上全体の2.2%にとどまっていた。ディスク媒体事業の撤退に伴う減収分については、パワー半導体事業でカバーする意向である。

ディスク媒体の製造拠点であるマレーシア富士電機の同媒体用クリーンルームはパワー半導体製造用200mmウエハ対応ライン(後工程含む)に転用する。200mmラインは2023年度をめどに生産を開始する計画である。生産計画などは公表していない。なお、マレーシア工場では150mmウエハによる製造を行っている。