住友ベークライトは2021年7月28日、半導体封止材料の中国製造子会社である蘇州住友電木有限公司(SSB)に新規ラインを導入し、生産能力を増強する。新規生産ラインは、現工場の建屋内に設置する予定で、既に着工している。新規ラインは2021年内に設置完了し、2022年初頭から生産を開始する計画。投資額は、約25億円を予定している。この新規ライン導入により、同工場の生産能力を1.5倍に拡大する。
同社では中国での需要増に対応するためSSB既存ラインでの生産能力増強を進めてきたが、2020年以降、半導体封止材の需要も一層拡大しており、既存設備での更なる生産量アップでは対応できなくなることが予想されることから、能力増強を加速させることにした。今回の増強により、当面の中国市場での半導体封止材の需要に対応は可能となるが、将来的な更なる需要増にも迅速に対応していく。