Kokusai Electricを保有する米投資ファンドKKR HKE Investment L.P社は2021年3月26日、米Applied Materials(AMAT)社と結んでいたKokusaiの株式譲渡契約に関して、株式の譲渡が実行されることなく同日で契約期間が満了したことを発表した。これにより、AMATは契約が解除されたものとして、KKRに契約解除料1億5,400万ドルを支払うことになる。
AMATは2019年7月にKKRからKOKUSAIの全株を取得すると発表した。しかし、中国当局による承認に審査が長引き、買収期限を3度延長したにもかかわらず、期間内に承認が得られなかった。審査が長期化した背景には、半導体の開発・生産をめぐる米中対立があるとみられる。