米Intel社は2021年3月23日、米アリゾナ州オコティージョ(Ocotillo)に2つの新工場を建設する計画を発表した。新工場では7nm以降の最先端プロセスで製造を行い、稼働は2024年以降となる。設備投資額は200億米ドル以上となる見通し。新工場では、マイクロプロセサなどの自社製品に加えて、ファンドリ事業にも利用するとしている。Pat Gelsinger新CEOはファンドリ事業について、「既に多くの企業から関心とサポートを得ている」としており、顧客候補として、米Microsoft、Google、Qualcommなどを挙げている。
同社では、2工場に加えて、さらに2021年内に米国、欧州、その他の世界各地での次の段階の能力拡張を発表する予定である。
また、工場建設ではバイデン政権やアリゾナ州と連携し、長期的に1万5000人の雇用を生み出すという。ジーナ・レモンド商務長官は「インテルの投資は米国の技術革新とリーダーシップを守り、米経済と国家安全保障を強化する」と声明を出している。
同地では、Fab42ほか、量産試作ラインであるD1D/D1Cが稼働している。
また、開発面の強化のために、IBMをパートナーとして共同研究を行うことも発表した。両社は、次世代のロジックおよびパッケージングの技術の開発を目的とした共同研究を行う。Intelのオレゴン州Hillsboroの施設と、IBMのニューヨーク州Albanyの研究施設を利用。両社の能力と人材を活用し、エコシステム全体で半導体製造のイノベーションを加速し、米国の半導体産業の競争力の強化を目指す。