韓国Samsung Electronics社は2020年10月30日、2010年度第3四半期(2020年7〜9月)業績を発表した。
半導体事業の業績は、売上高は18兆8,000億ウォンで、前年度同期比6.8%増、前期比3.1%増となった。メモリの売上高は14兆2,800億ウォンで、前年度同期比7.7%増、前期比2.3%減となった。メモリでは価格低下の影響をモバイル、PC分野で需要増がカバー、前期比からのダウン幅を抑えることにつながった。システムLSI事業も回復が進んでいる。ファンドリ事業も過去最高となった。
半導体事業の営業利益は5兆5,400億ウォンで前年度同期比122.5%増、前期比2.0%増となった。
第4四半期については、メモリが新型スマートフォンなどモバイル関連需要が堅調で、サーバ分野での在庫調整の影響をカバーできるとみている。システムLSIでは5nmプロセス製品の投入が見込まれる。
第3四半期のディスプレイ事業の売上高は7兆3,200億ウォンで、前年度同期比21.0%減、前期比8.9%増となった。営業利益は4,700億ウォンで、前年度同期比7,000億ウォンの悪化、前期比では56.7%増となった。
第4四半期については、中小型ディスプレイでは新製品向けの需要増が期待されている。大型ディスプレイでは事業体制の変革を進めることが見込まれている。
全社業績は、売上高は66兆9,600億ウォンで、前年同期比8.0%増、前期比26.4%増となった。営業利益は12兆3,500億ウォンで、前年同期比58.7%増、前期比51.5%増となった。純利益は9兆3,600億ウォンで、前年度同期比48.8%増、前期比68.3%増となった。売上高が18兆8,000億ウォンで、前年同期比6.9%増、前期比3.1%増となった。
同期の設設備投資額は全社で8兆4,000億ウォン。このうち半導体向けが6兆6,000億ウォン、ディスプレイ向けが1兆5,000億ウォンとなった。通期見通しは、全社で35兆2,000億ウォン、半導体向けが28兆9,000億ウォン、ディスプレイ事業が4兆3,000億ウォンと見込んでいる。