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GNCレター
富士紡ホールディングスは2025年11月28日、連結子会社であるフジボウ愛媛の本社壬生川工場において、新たな設備投資を実施すると発表した。投資総額は主力事業である研磨材事業において、AI関連投資拡大の影響によるソフトパッド製品の需要拡大に対応する。
富士紡ホールディングスの研磨材事業は半導体デバイス(CMP)用途、シリコンウエーハ用途、液晶ガラス用途、ハードディスク用途等により、業容を拡大している。特にCMP用途について、近年のAIの急速な普及に伴い、同用途に利用されるソフトパッド製品の需要が堅調に推移しているという。こうした背景から同事業における受注が増加し業績を牽引、同社の2025年3月期における営業利益は64億7,600万円を記録し、過去最高益に迫る水準となった。また、CMP用途については中長期的な需要拡大も見込まれており、将来の需要見通しに合わせた生産能力の拡大を目的に、壬生川工場内に新たな建屋の建設と、製造ラインの増設を決定した。
同社によれば、投資総額は約87億円を見込んでいるが、今後の詳細見積りに応じて変動する可能性があるという。同工場の新建屋・製造ラインは2028年度下期の稼働開始を予定している。
出典:フジボウ愛媛 プレスリリース
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