GNC letter
GNCレター
先端半導体の国産化を目指すRapidusは2025年8月16日、半導体計測機器大手の米Keysight Technologiesの日本法人であるキーサイト・テクノロジーと戦略的協業を行うと発表した。協業により、両社はRapidusが顧客向けに設計情報をまとめるPDK(プロセス・デザイン・キット)の高精度化に取り組む。
キーサイトグループは半導体分野において、パラメトリックテスターをはじめとした製品を通じ、半導体製造プロセスを支援してきた。現在、テスタ分野で培ったノウハウを基に、プロセスの最適化、歩留まり改善、そしてさまざまな現場の問題を解決するため、独自の解析アルゴリズムや網羅性、汎用性の高いPCM向けデータフォーマットを開発し、半導体設計・製造プロセスにおける問題の根本原因の迅速かつ正確な特定を行うソリューション「Keysight Wafer Operations Analytics Suite」を開発している。Rapidusは同ソリューションを導入して製造現場でデータを取得し、2nm GAA製造プロセスに対応したPDKの開発を進めていくとしている。
具体的には、両社はまずPDK高精度化に寄与する要因の抽出、その影響の大きさを明確にするための手法や技術を協議し、その後これらの手法の実現、実装に向けて検討していくとしている。また、これに並行して、半導体素子や回路の性能向上に寄与する要因、ウエーハ品質を改善する要因においても、同様の取り組みを実施するとしている。
RapidusはPDKについて、2026年3月に先行顧客向けにリリース予定としている。
出典:Rapidus News
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