サンケン電気は2020年5月15日、2019年度(2020年3月期)業績を発表した。全社売上高は前年度比7.7%減の1,602億1,700万円、営業利益は同59.1%減の43億900万円、純利益は95億2,600万円の悪化して55億5,900万円の損失となった。設備投資額は112億7,000万円となった。
自動車市場の世界的な販売台数の落ち込みによる影響を受け、売上高は減少した。売上減やこれに伴う工場稼働率の低下から、営業利益は60%近く減少した。
半導体デバイス事業の売上高は同6.3%減の1,379億8,100万円、営業利益は同47.8%減の62億2,000万円となった。
アプリケーション別の売上高は、自動車向けが前年度比8%減の702億円、白物家電が同9%増の444億円、産業機器・民生が同22%減の234億円となった。
同事業については、特に中国市場向けで当社技術力の強みを生かした省エネ性能の高いインバータエアコン向け製品は継続して伸長したものの、世界的な自動車市場の伸び悩みから、主力製品である自動車向け製品の売上が減少したほか、AV機器や産業機器向け製品についても低調な景況感から需要が減少した。この結果、売り上げの減少、大幅な減益となった。
2020年度上期については、全社売上高が前年度同期比15.7%減の660億円、営業利益は16億円悪化して13億円の損失、純利益は9億円改善して33億円の損失を予想している。