半導体メモリ大手、米Micron Technologyは12月18日、2025年度第1四半期(2024年9月~11月)の決算を発表した。売上高は前期比12.4%増、前年同期比84.3%増の87億900万ドルとなり、四半期ベースで過去最高を更新した。なお、7四半期連続で前期比で増収となった。

営業利益はGAAPベースで前期比42.8%増の21億7,400万ドルとなった。前年同期は11億2,800億ドルの赤字であった。また、純利益は前期比110.8%増の18億7,000万ドル、こちらも前年同期は12億3,400万ドルの赤字であった。

事業部門別にみると、コンピューティング・ネットワーキング部門の売上高は前期比45.6%増、前年同期比153.0%増の43億9,500万ドルとなり、四半期ベースで過去最高を更新した。同部門には高帯域幅メモリー(HBM)が含まれている。HBMのをはじめとするクラウドサーバ向けの需要が極めて強く、特にHBMの売上高は前期比で2倍以上となった。同部門の全体の売上高に占める割合は50.5%と初めて半分を超え、同部門の成長が同社の躍進を支えていることがわかる。

また、ストレージ部門の売上高は前期比3.0%増、前年同期比165.1%増の17億3,100万ドルで、こちらも四半期ベースで過去最高を更新した。データセンター向けSSDの売上が高調だった。

一方、モバイル部門の売上高は前期比18.6%減、前年同期比18.1%増の15億2,700万ドル、組み込み部門(自動車・産業機器等向け)の売上高は前期比10.2%減、前年同期比1.4%増の10億5,200万ドルとなった。これらは顧客の在庫水準を下げる動きにより、前期比で減収となった。

同社によれば、同社の業績を牽引しているHBMは2025年分が既に完売しているという。HBMの需要は拡大を続けており、同社の成長は継続していくものと見込まれる。