台湾の半導体受託生産大手の力晶積成電子製造（PSMC）とネット金融大手のSBIホールディングスが共同で宮城県に半導体工場を建設する方針を固めたことが10月27日に明らかになった。両社は今年7月、半導体工場建設に向けて準備会社を設立することで合意。全国25カ所を候補地として、立地の選定を進めていた。

両社が宮城県内に建設するのは自動車やIT向けの半導体の製造工場。宮城県は自動車産業が集積し、物流面で利便性が高く、各企業は半導体を調達しやすい。両社は現地に複数の工場の建設を計画しており、1期目の工場は約4,000億円をかけ、2026年の稼働開始を目指す。また、2期目の工場建設を含めた投資総額は8,000億～9,000億円となる見込みである。SBIが「第4のメガバンク構想」を掲げて提携してきた地方銀行からの資金調達を検討するほか、経済産業省も補助を予定している。なお、具体的な建設地に関しては未定であるが、仙台市近郊の工業団地などが候補地となる。

両社は近く、こうした計画を公表する予定としている。