後工程向けに半導体製造装置を供給する、香港のASM Pacific Technology(ASMPT)社は2022年7月20日、2022年12月期第2四半期(2022年4月〜6月)業績を発表した。同四半期売上高は52億香港ドル(HKドル)(6億6,350万米ドル)で、前年度同期比は横ばい(0.5%増)、前期比では微減となった。半導体向け装置事業の売上高は30億7,170万HKドル(2億7,210万米ドル)で前年度同期比50.4%減、前期比48.2%減と大幅な減少となった。
受注額は46億5,000万HKドル(5億9,310万米ドル)で、前年度同期比36.5%減、前期比34.0%減と大幅に低下した。純利益は9億450万HKドルで、前年度同期比23.5%増、前期比9.0%増となった。半導体製造装置事業の受注額は30億7,170万HKドル(3億9,9170万米ドル)で、前年度同期比3.0%減、前期比4.4%増となった。
2022年上期(2022年1月〜6月)業績は、売上高が116億3,400万HKドル(14億9,560万米ドル)で、前年度同期H22.8%減、前半期比6.6%増となった。アプリケーション別では自動車向けが約20%。応用分野別では、先端パッケージ向けが約18%を占めている。受注額は104億7,110万HKドル(13億3,830万米ドル)となった。
半導体製造装置の上期受注高62億4,850万HKドル(7億9,940万米ドル)で、前年度同期比35.0%減、前半期比1.3%減。売上高は60億1,430万HKドルで、前年度同期比2.5%増、前期比21.3%減となった。
IC/ディスクリート・ビジネスユニット(BU)は、ワイヤボンダは前四半期から低成長に止まったが、アドバンスト・パッケージ向けにパネルレベルECD装置、レーザダイシング装置、TCB装置は順調に成長した。特にECD装置は大きな成長を遂げている。
オプトエレクトロニクスBUでは、自動車やフォトニクス/シリコンフォトニクスというハイエンド向け順調に推移したものの、中国市場を中心にコンシューマ向けの製品需要が低下、装置売上高も低下している。CMOSイメージセンサ(CIS)向けについても、スマートフォン向けCIS需要が低下したことから装置売上高もダウンした。
2022年12月期第3四半期の売上高は5億6,000万〜6億3,000万米ドルを予想している。中間値で比較すると、前年度同期比25.8%減、前四半期比8.6%減となる。