東芝は2020年11月11日、2020年度(2021年3月期)上期(2020年4月〜9月)業績を発表した。半導体事業を含むデバイス&ストレージソリューションの業績は、売上高が前年度同期比19.4%減の3,239億5,700万円、営業利益は同60.2%減の46億4,800万円となった。
半導体事業の業績は、売上高が同7.4%減の1,479億円、営業利益は同48.8%減の41億円となった。半導体事業には、パワーデバイスを含むディスクリート、システムLSI、半導体製造装置のニューフレア・テクノロジー社の業績を含んでいる。
構造改革費用、コロナ禍の影響を除いたコアベースの業績は、売上高が同10.4%増の1,763億円、営業利益は同143.8%増の195億円となった。車載向けを中心に市況が回復に向かったことから、コア売上高は大幅なアップとなった。また、売上高増にとどまって、営業利益も拡大した。
2020年度の半導体事業の通期売上高については、前年度比3.8%増の3,070億円を計画している。コア売上高とについては3,420億円で、前年度売上高比で15.6%増を計画している。撤退を決定しているシステムLSI事業については、同12%減の300億円の売上高を見込んでいる。
2021年度(2022年3月期)までの中期計画として、半導体事業の損益分岐点を2019年度の2,900億円から2,700億円にまで引き下げる計画である。撤退を決定しているシステムLSIについては、受注済み製品があるため、2025年度までは年間300億円程度の売上を見込んでおり、2021年度については、270億円を計画している。