荏原製作所の2025年12月期の決算は、全社売上で前年比10.9%増の過去最高の9,582億円を記録する歴史的な着地となった。中でも、半導体製造装置が含まれる「精密・電子」セグメントが売上を牽引した。

CMP装置が売上を牽引、売上高は一気に2,100億円を突破

2025年における「精密・電子」セグメントの全容を見ると、受注高は前年比16.7%増の3,034億円、売上収益は同23.0%増の3,422億円と大幅な伸びを達成した。特に主力のCMP装置の売上は2,126億円に達し、前期の1,573億円から実に35%超の急拡大を見せた。受注高も前期の1,430億円から1,813億円へと大幅に伸長した。

また、ドライ真空ポンプを中心とするコンポーネント事業も堅調に推移した。売上は前期の1,100億円から1,149億円へ、受注高は1,029億円から1,096億円へと着実な成長を遂げた。

当初懸念されていた増産投資の本格再開の遅れも、2025年末にかけて明確な需要の回復が見られたことで払拭され、製品およびサービス&サポート(S&S)の両輪が力強く回る結果となった。

 2026年展望:半導体製造装置市場の本格回復に乗り、事業売上4,000億円の未踏の領域へ

一方、2026年の展望について、荏原では世界半導体製造装置市場が10%以上成長すると見込み、ロジック/ファウンドリのみならず、メモリ向けの投資も本格的に拡大する強気な見立てを立てている。

この市場予測を背景に、2026年度の精密・電子セグメントはさらなる飛躍を計画している。事業全体の売上収益は4,000億円(前期比16.9%増)、営業利益は735億円(同27.2%増)を計画し、営業利益率も18.4%への改善を見込む。

牽引役は引続きCMP装置であり、FY26は前年比25.6%増の売上収益2,670億円、受注高2,700億円という計画を打ち立てている。ドライ真空ポンプなどのコンポーネントも前年比11.3%増の売上1,210億円への拡大を目指す。

出典:荏原製作所 第4四半期決算