半導体製造装置大手の東京エレクトロンは2025年9月5日、インドのカルナータカ州ベンガルールに新たな開発拠点を設置したと発表した。同社にとってはインドにおける初の開発拠点となる。インドは政府主導で半導体産業のエコシステムの構築を進めており、各国の関連企業の進出も進んでいる。同社はインド市場への進出の足掛かりとして、今年の4月に同拠点の設置する計画を公表していた。

同社は同拠点を将来的な市場成長が見込まれる同国での事業展開の推進役として活用するほか、装置設計及びシミュレーションなどのソフトウェアを中心とした開発を行うとしている。

加えて、同社が戦略的パートナーシップを結ぶインド工科大学ボンベイ校をはじめとするインド国内の大学や研究機関と共同で次世代半導体の要素技術に関連する研究も推進するとともに、高い専門性を持つ優秀な人材の獲得や技術開発に必要となるネットワーク構築にも取り組んでいくとしている。