半導体ウエーハの搬送装置を手掛けるローツェは10月11日、ベトナム北部のハイフォン市に新工場を建設すると発表した。同社は同地に最大の生産拠点を持っているが、半導体製造装置用ロボットの生産能力を2倍に引き上げるため、3億3,000万ドル(約490億円)を投じる。

半導体の需要は生成AIやデータセンター向けで急増しており、これを製造する装置についても需要が増加している。同社は既存製品の需要増加に対応するとともに、新規開発製品の量産体制を整備し、市場投入を加速するため、新工場の建設を決定した。

新工場は現工場と同じ、ハイフォン市の日本ハイフォン工業団地内に建設される。敷地面積は23万8,300平方メートルで延べ床面積は18万平方メートルとなる。第1期の建設は2026年春頃に開始され、2027年春頃の完成を目指す。第2期以降は市場の動向を見ながら工事が実施され、2032年まで工事が継続される予定となっている。新工場では生産ラインの自動化も推進される見込みである。

同社は「市場環境の変化に迅速かつ柔軟に対応できる生産体制を構築し、お客様のご要望に応える製品供給を強化していく」とした。

出典:ローツェ株式会社 ニュース