Seminar
セミナー
有機フッ素化合物PFASは、一部で毒性が認められ規制の強化が進んでおり、一般のニュースでも取り上げることが多くなってきた。様々な特性を有することからPFASを用いた製品は身の回りにあふれかえっている。半導体製造においても、薬液、ガス、添加剤、潤滑剤、成形品など様々な形で使用されており、規制の強化が影響する懸念がある。本セミナーではPFASとは何か、その世界的な規制の動向を解説し、半導体の各製造工程においてどういう目的でどのように使用されているかを解説する。さらに、代替技術の動向についても解説する。
1.PFASの分解反応の現状
1-1. フッ素材料の基礎
1-2. PFASの定義と活用分野
1-3. フッ素のマテリアルフロー
2.光化学の基礎と半導体ナノ結晶
2-1 光とエネルギー緩和過程
2-2 半導体ナノ結晶
3.導体ナノ結晶を用いたPFASの可視光分解
3-1. 本研究に至ったきっかけ
3-2. 分解反応の検証
3-3. さまざまな条件での分解の検討
3-4. フッ素樹脂の分解
3-5. 低毒性半導体ナノ結晶への展開
4.今後の展望
本講演では、半導体ナノ結晶と可視LED光をもちいて、PFASの中でも特に安定性の高いパーフルオロオクタンソルホン酸(PFOS)、およびイオン交換膜として広く利用されているナフィオンをフッ素物イオンに効率的に分解できる技術について紹介する。基礎的な光化学、ナノ結晶の基礎、PFASの物性に関する基礎について説明したうえで、それらをどのように分解することできるかについて、実例をもとに説明する。講演者の技術の詳細をもとに、持続可能なフッ素リサイクル実現に向けた取り組み事例を紹介する。
【講師紹介】
2002年3月 私立滝高校(愛知) 卒業 2007年3月 関西学院大学理工学部化学科 卒業 2009年3月 同大学大学院理工学研究科化学専攻 博士課程前期課程 修了 (玉井尚登 研究室) 2011年3月 同大学院同学科同専攻 博士課程後期課程 修了(早期)(玉井尚登 研究室) 2011年10月~2013年8月 トロント大学 JSPS海外特別研究員 (Gregory D. Scholes 研究室) 2013年9月~2017年3月 青山学院大学理工学部化学・生命科学科 助教 (阿部 二朗 研究室) 2017年4月~ 立命館大学生命科学部応用化学科 准教授 2022年10月~ JSTさきがけ研究者「サステイナブル材料」(兼任) 2023年4月~ 立命館大学生命科学部応用化学科 教授 (受賞)
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